ボケでは、埼玉県の生産地の例を紹介します。
ボケの生産スケジュール
埼玉県の例
(‘あかね’の場合)
● 春の防除は秋の実のために行う。月 1 回が理想の頻度。ふかす前にもアブラムシ 対策の薬剤散 布も行っている。
● 潅水は自然潅水の雨水のみ。遮光などは行っていない。
● 除草対策として圃場に防草シートを敷いている。
● 枯れなければ、継続的に栽培できる。モンパ病が出ると枯れてしまうため、改植する。
● ふかしの作業では 、温室を昼は 2 5 °C 、夜は 1 2 ~ 1 5 °C で 管 理 。 昼は 3 0 °C ま で 上 が る こ と も 多 い ので、換気で調節する。
ボケの品種による特性
ボケは品種により開花時期、ふかしの有無が異なる。
あかね:12 月中旬~ 3 月頃まで出荷。温室に入れふかしてから出荷。
東 洋:1 ~ 3 月頃まで出荷。ふかすこともあれば、ふかさないこともある。
寒更紗:10 月から出荷、白とピンクが混ざる花色。枝をとめている。ふかさなくても咲く。
むさし:ふかさなくても開花する。
舞 妓:ふかさなくても開花する(秋)。
いけばなでは、とめていないボケが利用されることが多い
剪定で枝先を切っていないボケを「とめていない」もの、開花を促すために剪定したものを 「とめている」ボケと判別されている。
とめていないボケ
枝先が細く伸びている。枝全体 が自然体。
とめているボケ
剪定の時期などは各生産者により様々。とめていないものに比べ て花付きが良くなる。