スイセンの各流派の求める規格

池坊

花型 生花

使用時期

11~2月
使用本数 2~3株
長さ 60cm
葉の枚数 4枚組葉の株を組み直して使用する
ハカマの長さ 5cm
花の開花程度  夏以降使用する
そのほかポイント

開花の株とつぼみの株をつくる

葉先をカットしたものは使用しない

ハカマが裂けていると使用できない

ねじれの少ないものが望ましい

検定試験について クラス:初伝下附後  時期:11~2月
花展での使用について 特に決まりはない

花型 立花

 使用時期

11~2月         
使用本数 1~15株
長さ 60cm位
葉の枚数 4枚組になっているものが望ましい
ハカマの長さ  立花では使用しない
花の開花程度 1株につき1~2輪開花、他につぼみが2~3輪程
そのほかポイント 葉先をカットしたものは使用しない
検定試験について  クラス:華掌下附後  時期:11~2月
花展での使用について 特に決まりはない

小原流

花型 盛花・瓶花

 使用時期

11~2月
使用本数

3~5株

長さ 35cm位
葉の枚数 葉4枚組を様式として使用する
ハカマの長さ 4~5cm
花の開花程度

1~2輪

そのほかポイント

様式として4枚のものを寒菊、藪柑子、日蔭などと使用する

検定試験について

 クラス:主に中級から使用(師範科二期)  時期:12~1月

花展での使用について 冬の花展では日本スイセンは必ず使用する

草月流

花型は特に決まっていない

 使用時期

11~2月
使用本数 季節花材として使用される

龍生派

花型 古典華(生花・立華)

 使用時期

11~2月
使用本数(立華)(生花)

立華:12~15株(水仙一色いけ)  生花:2~3株

長さ 50~60cm
葉の枚数 1株に4枚の葉が必要
ハカマの長さ 4~5cm
花の開花程度

開花少なく、蕾も付いているものが望ましい

そのほかポイント

葉は固くしっかりしているもの

検定試験について

生花:中級~上級  時期:12~3月

花展での使用について 冬~早春の花展で使われる

花型 自由花

使用時期

11〜2月
検定試験について クラス:中級~上級  時期:12~4月

古流理恩会

花型 生花(本手生・中流生・流生)

使用時期

11~12月
使用本数

3~5株

長さ 短い方が望ましい(40cm以下)
葉の枚数 4枚
ハカマの長さ 4cm以上
花の開花程度

そのほかポイント

葉は肉厚、ねじれ、曲がりの少ないもの

検定試験について

クラス:中級~上級  時期:11~12月

花展での使用について 11~2月

調査ご協力の御礼

 

本マニュアルの作成にあたり、生産者の皆様、いけばな流派の先生方、卸売市場の皆様、生花店の皆様に多大なるご協力をいただきました。

今回、生産の状況等について生産者の皆様、卸売市場の皆様から情報公開をご快諾いただいた結果としてマニュアルを完成させることが出来ました。

ご協力ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


いけばなでのさまざまな花材の使い方、需要時期がわかる!

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