ボケの各流派の求める規格

池坊

花型 生花

使用時期

10~3月
使用本数 7本位
長さ 80~90cm
枝ぶりなどの特徴 枝先を切りとめしてあるものは好ましくない
花の色 茜色を多く使用するが、何色でも可
花の開花程度 あまりこだわらない
実の時期 実は必要ない
検定試験について クラス:入門下附前(自由花も)  時期:10~3月
花展での使用について 特に決まりはない

花型 立花

使用時期

10~3月
使用本数 3本位
長さ 80~90cm
花の色 茜色を多く使用するが、何色でも可
実の時期 実は必要ない
そのほかのポイント 自由花でも使用することはある
検定試験について クラス:華掌下附後  時期:10~3月
花展での使用について 特に決まりはない

小原流

花型 盛花・瓶花

使用時期

9~5月
使用本数 3~5本
長さ 100~130cm
枝ぶりなどの特徴 四方に広がる枝ぶり、枝はためがきく
花の色 桃色、白
花の開花程度 蕾から開花まで使用
実の時期
そのほかのポイント 花意匠から盛花、瓶花などすべての表現区分で使われる
検定試験について クラス:主に中級から使用する(准教授位から)  時期:9~5月
花展での使用について 花の時期、実の時期によく使用し、イベントなどでも頻繁に使われる

草月流

花型は特に決まっていない

 使用時期

出荷している期間

龍生派

花型 古典華

使用時期

10~4月

使用本数 3~11本(花型(手法)により違う)
長さ 50~100cm(花型(手法)により違う)
枝ぶりなどの特徴 伸びた枝、屈折した枝
花の色 白、赤、ピンク
花の開花程度 程よい開花とつぼみ
実の時期 秋・冬
検定試験について クラス:中級~上級  時期:11~3月
花展での使用について 屈曲や奔放に走る枝が魅力なので花展では多いに重宝される

花型 自由花

使用時期(葉)

1〜4月
検定試験について クラス:初級~上級  時期:11~3月
花展での使用について 屈曲や奔放に走る枝が魅力なので花展では多いに重宝される

古流理恩会

花型 生花(本手生・中流生・受流生・流生・留流生

使用時期

2~3月・9~10月

使用本数 5本
長さ 90cm前後
枝ぶりなどの特徴 枝が振っている(まっすぐでなく枝別れがあり、枝の間が短い、詰まっている)
花の色 特になし
花の開花程度
実の時期 9~10月に使用 
そのほかポイント

枝の部分が真っ直ぐである

花付きがよい

検定試験について クラス:中級~上級  時期:秋10~11月、 春2~3月
花展での使用について 春は1~4月、 秋(実ボケまたは花)10~12月

調査ご協力の御礼

 

本マニュアルの作成にあたり、生産者の皆様、いけばな流派の先生方、卸売市場の皆様、生花店の皆様に多大なるご協力をいただきました。

今回、生産の状況等について生産者の皆様、卸売市場の皆様から情報公開をご快諾いただいた結果としてマニュアルを完成させることが出来ました。

ご協力ありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


いけばなでのさまざまな花材の使い方、需要時期がわかる!

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